陽子さん
どんなクリスマスを過ごしていますか
手紙をありがとう
当時のボーイフレンドのこと、覚えています
別れたいきさつまでは聞かなかったけれど
不思議ね
きっとその頃は私よりも会ったり深い話しをしていた彼とは途絶え、旅先で出会った私とは長く続いてゆく
人との間柄は時間では無いのかもしれませんね
私は、あなたの文章や好きな曲を聞くと、発酵したように小さな気泡が上がってきて弾けます
それは時間とともに、香りのような、旋律のようなものに変わってゆきます
ある時期を境に発酵はとめようがなくなり、シャンパンや樽に寝かされたワインのように質量がグっと減り、甘く香り私の中を満たします
すると、それらが花に変わってゆくのです
この発酵のことを何度彼に話しても通じたことがありません
これってなんなのだろう 不思議です
今日は ここまで
なをみ