2012年9月19日水曜日

2013 spring / summer collection に向けて〜

今年の秋冬ものの出荷がほぼ終わり、
次の春夏物に向けてスタートいたしました
先週はお世話になっている生地屋さんへ行ってまいリました
ひとつめは「日本ホームスパン」さまへ、ふたつめは「双葉レース」さまへ
2軒ともとても素晴らしい生地を作られているところなので
今回は両社のご承諾を得てご紹介させていただきます

まずは「日本ホームスパン」さまへ
岩手県花巻市にある機屋さんです
この地は日本のホームスパンの発祥の地です
昔に比べたら少なくなったそうですが
今でも手紡ぎ手織り、ホームスパンの文化が残っている地です
何枚か写真を撮らせて頂いたのでご覧下さい

まずは綜絖(せんこう)通しという作業
タテ糸を綜絖の穴に通していきます
この綜絖が上り下がりすることで織り柄がでます

綜絖通しの次が筬(おさ)通しです
筬一目一目に二本づつ糸を通しているところです
今も写真の様な手織り機でつくっています
下記の写真は旧式のシャトル織機です
一分間に60回転まで速度を落として織っています
糸にたるみを作りながら織ることで
立体感や柔らかさを出しています
職人の方々が細かい作業をひとつひとつ手でこなし、
愛情を持って布地に接していました
工場には若い方もたくさんいらっしゃって
しっかりと文化が伝承されてるなと実感いたしました

次は、福井県福井市の「双葉レース」さまへ
こちらは主にラッセル編みの生地屋さんです
ただし「双葉レース」さまの強いところは
おもに天然繊維(綿、絹、麻、毛)を扱われているところ
天然素材は通常ですと細かく編んでいく段階でもの凄い埃や埃が発生します
それをひとつひとつ人の手で取り除いていきます
本当に気の遠くなる作業を経て素敵なレースやチュールが出来上がります
今回もスペシャルなものを作って頂いておりますので、とても楽しみにしております
こちらでも何枚か写真を撮ってきたのでご覧下さい

下の写真はレースの柄を作るパーツです
少しずつ形、大きさが違うものが何十種類もあります
このパーツをひとつひとつ組み合わせて
下記の写真のようなベルト状にします
よく見ると凹凸がありますね
この凹凸で緯糸の針の振り幅、振り方向が決まり柄ができていきます
そして下の様なレースが出来上がります
こちらが編み機ですが、コンピューター制御のものより
丁寧にゆっくりと編まれていきます

この様な行程を経て「FOR flowers of romance」のお洋服の生地が出来ていきます
今回はホームスパンとラッセル編みの2種類だけでしたが
機会があればまた別の生地屋さんのご紹介をさせいていただきます

展示会まであと1ヶ月ちょっと、、、、
皆様楽しみにしていてください

今日はこの辺で失礼いたします、、、、